今月10日から広島県立美術館で「入城400年記念 広島浅野家の至宝 ―よみがえる大名文化―」展が開催されています(10月20日まで)。
浅野家は、ご存知のとおり芸備42万石を治めた大名家で、本展では、入城400年という大きな節目を迎えて、書画、武具、能道具、茶道具、婚礼調度に至るまで、浅野家ゆかりの名宝を一堂に展示するものです。
私が卒業した修道中・高は、沿革として浅野藩の藩校「講学所」(明治3年から「修道館」の名称)に由来します。明治4年の廃藩置県で藩がなくなりましたので、藩校としては終わったのですが、最後の藩主浅野長勲(ながこと)が私財を投じて明治11年に再興し、明治14年に旧藩学「修道館」の名称を継いで「修道学校」と称しました。これが現在の修道中・高につながります。
そういう沿革もあって、修道学園全体として、今回の特別展には強い想いを持っているところです。
出展されているものは、こちらをご覧ください。
https://www.hpam.jp/museum/wp-content/uploads/2019/09/目録J0911.pdf
正宗や粟田口国吉の短刀、備前長光の刀など、昨今の刀剣女子には垂涎の刀剣類がありますし、日本画では男衾三郎絵巻(重文)や、狩野元信や探幽といった狩野派の良い物、更には雪舟の作品が重要文化財指定のものも含めて数点あるなど、流石に大したコレクションです。
期間によっては見ることができない作品もありますので、ご確認の上、是非ご覧ください。
なお、ワンコイン縮景園といって、本展入館券を提示すると、100円で縮景園に入園できるそうです。