『日本高次脳機能障害友の会 交流会・全国大会2019 inかがわ』が令和元年10月18日、19日の2日間の日程で開催され、当事務所から、私と交通事故担当助手3名の、合計4名が参加しました。今回のブログで、その報告をしたいと思います。
初日は、高松国際ホテルで行われ、当事者の方やご家族の方と交流をすることができました。
交流会の最後には、美味しい料理に、楽器演奏、香川県の伝統芸能である獅子舞の演舞、家族会の方々からお話をお聞きしていると、2時間の交流会があっというまに過ぎていきました。
交流会でひときわ異彩を放っていたのが、香川県を代表するゆるキャラ(つるきゃら)うどん脳です。
讃岐うどんをテーマにしたキャラクターのようで、頭の中に詰まったうどんが印象的です。
調べてみると、さぬき映画祭PRキャラクターや本場さぬきうどん協同組合公認『うどん大使』、香川県医師会公認『ドクターうどん脳』に就任するなど、各方面で活躍されているようです。
交流会でも、各所で記念撮影や、うどんをすするパフォーマンスを見せてくれて大活躍でした。
翌日は、会場をレグザムホールに移して全国大会が行われました。
開会式と、各省庁によるガイダンス講演の後、まずは、渡邉修先生(東京慈恵会医科大学 リハビリテーション医学講座 教授)が高次脳機能障害家族の介護負担感に関する実態調査報告がありました。
(同報告については、以下で、調査内容をダウンロードできます。
http://www.brain-tkk.com/index/show_board.php?boardAct=view&readNum=208)
続いて、畠山哲宗先生(香川大学医学部附属病院 脳神経外科 助教)の「高次脳機能障害の診断について」基調講演があり、MRIを利用した、高次脳機能障害の画像診断の基本的な部分の説明から、MTBI等の画像所見を得ることが難しい場合の診断方法について、非常にわかりやすい解説を聞くことができました。
その後、河井信行先生(かがわ総合リハビリテーション病院 副病院長 福祉センター長)「高次脳機能障害の臨床現場から見えること」、鈴木智敦先生(名古屋市総合リハビリテーションセンター 自立支援局長)「これからの高次脳機能障害児・者をささえるしくみ」の各基調講演があり、高次脳と診断をされてから、当事者を支える医療者や家族、関係者について、様々な場面における問題点が指摘されていて、いろいろと考えることがありました。
全国大会の内容とは話題が変わりますが、2日目の全国大会では、医療系の学生さんらしき人も結構参加されているなと思いました。当事者やご家族の方から、医療関係者であっても高次脳機能障害がわかっていないとの声をよく聞くことがありますが、このような会に医療関係者の方がどんどん参加してくるようになると、そういった声もなくなってくるのではないかと思います。
今回が私にとって初めての全国大会への参加だったのですが、多くの方と出会え、新たな情報を得ることができたので、とても充実した2日間でした。
以 上