5月1日に札幌に滞在しておりましたので、円山公園に隣接する「北海道神宮」に参詣しました。
北海道神宮は、北海道開拓の守護神として、大国魂神・大那牟遅神・少彦名神の開拓三神が祀られた神社です。明治4年に今の場所に社殿が建てられたそうで、歴史としては田の官幣社と比較すると古くはありませんが、旧官幣大社であり、現在は神社本庁の別表神社です。
別表神社というのは、戦後社格制度が廃止され、伊勢神宮を除いて建前上平等となった神社の中で、人事面での特例扱い(宮司になれる神職の位階等)がされた神社のことです。あくまで神社本庁に所属する神社における人事面だけのことなのですが、実質上社格を表すものとして使用されていますね。広島では、厳島神社が旧官幣中社、安芸国一宮で、現在は別表神社です。
往時の円山は札幌の中心から離れた不便な場所であったため、経済的に困窮して、神職のなり手がなかったと聞きましたが、今や円山は札幌の名所であり、隔世の感があります。
境内は、拝殿に参拝する客だけで行列をなしており、さらに、写真には写っていませんが、参拝客の行列の右横に別に御朱印を求めて、もっとたくさんの人が大行列をなしていました。
東京の明治神宮では御朱印を貰うのに最大10時間待ちだったそうですが、北海道神宮でも御朱印を貰うのに3時間くらいかかったとか。最近は、単に参拝するだけでなく、御朱印を求める人が増えており、特にこの日のような特別な日には、有名社寺に限らず、御朱印がよく出るようです。
郵便局でも、この日の日付の消印を推して貰うために大賑わいだったそうで、こういう言い方をしてはナンですが、改元はいろんなところでビジネスチャンスを作り出していることを実感しました。
改元を一つの起爆剤として、令和が平和で豊かな時代になることを願ってやみません。