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弁護士ブログ

弁護士ブログ「東日本大震災から9年 防災の意識新たに」甲斐野正行

2020.03.11

 9年前の今日3月11日午後2時46分ころに東北地方太平洋沖地震が発生しました。
阪神淡路大震災が、建物倒壊だけでなく、むしろ火災による被害が大きかったのに対し、この地震では、津波の恐ろしさに初めて気付かされました。
 それまで経験した地震では、速報で津波について触れられていても、大したことはなかったものですから、正直なところ、津波をなめていたのですが、この地震で、津波が押し寄せ、建物や車や人を飲み込んでいく悲惨なニュースや動画映像には震えました。
 この数日は東日本大震災関連の番組が多く放映され、そこでは当時現場で生き残った方々が、もっと防災のためにできたのではないか、目の前で水に沈む同僚を、勇気を出せば助けることができたのではないか、といった悔恨と、生き残ったこと自体に罪悪感を覚えておられる旨を述べられていました。
 もちろん、生き残ったことに罪悪感を覚える必要はないことは当然なのですが、そうは言ってもやはりそのように感じるのも無理からぬところがあります。

 広島ではその後豪雨土砂災害も発生したこともあり、改めて私の住んでいる辺りのハザードマップを見てみると、意外と危ないところが多いのです。自らの危機意識のなさを自覚し、防災マップでいざというときの避難ルートや段取りを確認しました。

 ちなみに、ハザードマップは、災害の被害予測図で、災害の種類別に作られています。一方、防災マップは、災害の種類に関係なく、「避難経路」と「避難場所」を示した地図です。
ハザードマップは、国交省のHPで見ることができますし、広島市ならハザードマップや防災マップを下記の防災情報サイトで見ることができます。また、防災コンサルなどの応用地質(東京)という会社では、車の動きやスマートフォンの位置などのビッグデータを活用して災害の状況を把握し、素早い避難や救助につなげるシステムの販売を始めた、というのが中国新聞で報道されていましたが、こうしたシステムも使って防災が分かりやすく、利用しやすくなればいいのですが。

https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/saigaiinfo/