いろいろ本を読んだり舞台を見たりするのに、当たり外れがあることはやむを得ませんし、
本だと、既に買っているのに、あれ?と思いながら、また同じものを買ってしまったり、
ということもありますが、これは当たりと思った今月の一作。
今月は、石原雄さんの「世界の終わりに柴犬と」です。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321804000252/
石原さんが、自身のツイッターで少しずつあげていた4コマ漫画が
人気を得て、KADOKAWAから紙ベースで出版されるに至ったもの。
人類が滅びた終末世界をあてどなく旅をするJKと柴犬のハルさんの
話ですが、特に柴犬ラバーには堪らないキュートな絵柄と、とても理屈っぽいが、
いかにも柴犬あるあるの、ハルさんがとてもカワユス。
なんで人類が滅びたのかも、JKの名前も明らかではないし、
JKがなんで動物の言葉を理解し話しているのかも説明がないのですが、
細けーことはいいんだよ、おもしろければ、というところです。
最近は、少年ジャンプなど隆盛を誇った漫画週刊誌すら売上げが落ち込み、
コミックス全体としても売れ行きが低迷するなかで、ウェブでとりあえず
プロもアマも作品を発表して、その中から出版社がピックアップして
商業ベースに載せるやり方が多くなっており、角川さんのところは、
そこをかなり押してきている感じですね。
本作もその中からの一品です。
オールカラーにしたせいか、若干値段が高めですが、動物好きの人は
一度どうぞ。